世の中白か黒しか見えなくなっていませんか
自分に都合のいい現実なんて、探したってありはしない。
「あの大学に受からなかったら自分はおしまいだ」
とか
「仕事でしくじったから、自分はもう会社を辞めるしかない」
といったように、
何でも物事を極端に考える人がいます。
このような人には
「白か黒か」「全か無か」「正しいか誤りか」
「偉いか偉くないか」「全か悪か」
というように、物事を2者択一で考える心の癖がついています。
このタイプの人は高い理想を持っていて
「物事はこうあるべきだ」という
強い信念を抱いています。
その思い込みの為に
物事がうまく運んだ時には有頂天になりますが
現実が理想と食い違ったり、挫折を味わったりすると
すべて嫌になり全部を投げ出してしまうのです。
成功したら素晴らしいけど、
失敗したらすべてダメ。
「ほどほどにやる」とか
「そこそこ頑張る」
といったファジーな考え方が出来ず、
やるからには100%でないと納得しません。
「真っ白」じゃないと気に入らず
アイボリーやグレーが許せないのです。
また、この極端さのために組織や周りの人との
トラブルを起こしがちで
「思っていたのと違う」
という理由で、すぐに会社を辞めて職を転々としたり、
付き合う恋人をくるくる変えたりします。
私も若いころ100%を目指す人でした。
スキューバダイビングのお店を経営していたのですが、
講習の質にこだわり、
完璧にやることを目指していました。
それはスタッフに対しても、
完璧な講習をすることを求めていて
悪い事ではないと思うのですが、
100%というのはものすごく荷が重く
逃げ出す人も出てきます。
お客様の仕上がり具合にもこだわっていて
「ここまで上手になってもらわなくてはいけない。」
と、ものすごくこだわっていました。
確かにいい部分もありました、しかし
スタッフも息切れしますし、
お客さんはそんなに完璧にならなくてもいいわけで
頑張れないお客さんはどんどん離脱していってしまいました。
全か無か思考について学び、
70%でもいいじゃないかと思えるようになってからは
とても楽に生きることが出来ます。
逆説的な的な言い方をすれば、
人生って思い道理にいかないから面白いのかもしれないです。
予想がつかないからおもしろい。
失敗や挫折をしてこそ
人間は成長するもの
今は悔しい思いをしていても、
その経験が後で役に立つ頃だって必ずあります。
そこのところを割り切って
思い道理にいかない人生、
理想道理にはいかない思いがけない人生を
楽しむくらいの方が、
かえってうまくいくものなのではないでしょうか。
今日も最後までお読みいただいてありがとうございます。
今日一日があなたにとって
素敵な一日になりますように。