今回はお約束通りチョコレート依存
についてお話ししますが、
チョコレートが悪いのではないので、
最初に断っておきますね。
依存はすべてそれが悪いわけではありません。
ニコチン依存にしても、アルコール依存にしても
量とタイミングが嗜好品止まりならいいわけです。
今日はいいことあったから乾杯しよう。
と言ってアルコールを飲むとか
気分がいいからたばこでも吸おうかな
とか、「嗜好品」としての立場が
確立されていれば問題ないです。
チョコレートも3時のお茶のお伴に
食べるのには大丈夫なのです。
でも、疲れた時に限って食べたくなる
って事、誰でも経験あるのではないでしょうか?
「疲れる」つまり「脳が疲労する」
ということは、ひとつは脳に栄養が足りなくなることです。
脳はブドウ糖と酸素で働いています。
甘いものにはブドウ糖がいっぱい。
だから、心身の疲れを和らげるために、
無意識のうちに体が砂糖を欲するのです。
砂糖は体内に入ると、脳内神経伝達物質の
セロトニンが分泌されることがわかっています。
セロトニンの原料となるアミノ酸の一つ
トリプトファンは、ブドウ糖があると
優先的に脳内に取り込まれるからです。
そして、セロトニンがたくさん作られるのです。
セロトニンが増えると、
ほのぼのした気分になって、脳の疲れが取れます。
ですから、甘いものでストレス解消するのは
理にかなったことなのです。
しかし、いつもいつも甘いものが
食べたくなるというのであれば、
それは、セロトニンの慢性的な不足を示しています。
甘いものがやめられない中でも
はまりやすいのがチョコレート依存症です。
チョコレートには砂糖だけでなく、
アナンダミンという成分が含まれており、
これが厄介なのです。
アナンダミンはマリファナを吸った時の
ような幸せな気分にさせる、麻薬ににた
作用をもたらして、快感物質の
ドーパミンを分泌させます。
そのため、このドーパミンを求めて
チョコレートを食べるのが習慣に
なってしまうのです。
仕事の合間の休憩時間に
気分転換にチョコレートを食べるくらいなら、
甘いもので上手にストレス発散できていると言えます。
「疲れたらチョコレートを食べると気分が良くなる」
ということを学習し、それが条件付けられると、
「いつでもどこでもチョコレートがお友達」
という状態になり、机の中でも、バックの中でも、
冷蔵庫の中もチョコレートでいっぱい。
しかも、そうして食べる量が増えてくるに従って、
少しのチョコレートでは同じような快感が得られなくなり、
「耐性」ができて、どんどん食べる量が増えれば、
既に、チョコレート依存です。
そして、チョコレートが手元にないと
不安になり、夜中でもコンビニに走る
「探索行為」
を繰り返せば、これはもう、立派なチョコレート依存症です。
チョコレートだけが、唯一のストレス発散法になっている。
何か一つに偏っている状態が、病的なのです。
チョコレートを食べる以外に
集中できる趣味などを持ってみましょう。
色々な方法でドーパミンの快感を得ることが出来れば
チョコレートでドーパミンを得る必要がなくなります。
今日も最後までお読みいただいてありがとうございます。
今日一日があなたにとって
素敵な一日になりますように。