箸をとろうとして手が動くのは
自分の意思で動かしていますが、
自律神経は意思とは関係なく働いています。
わかりやすく言えば、
私たちは起きてる時も眠っている時も
呼吸をしています。
眠っているときは意識しなくても、
呼吸を続けていられるのは
自律神経のおかげだというわけです。
その働きは全身に及んでいて、
呼吸や循環、消化などで
私たちの生命活動を維持しています。
ストレスが強いと、この自律神経に
影響が出やすいものですが
中でも腸の働きに異常が起きるのが
「過敏性腸症候群」
です。
自律神経のうち、交感神経は
腸の蠕動運動を抑制し、
副交感神経は活発にして、
消化、吸収の働きを調整しています。
ところがストレスから、
この調整がうまくいかなくなると、
様々な症状となって体に表れるのです。
表れる症状には
・下痢を起こす
・便秘になる
・下痢が続いたと思ったら便秘になる
・人前に出て緊張したり、人込みに出たりすると
げっぷや腹部膨満感、おなかが鳴る
おならが出る
この4タイプ。
ストレスから蠕動運動が活発になりすぎると
下痢になり、弱くなりすぎると便秘になるというわけです。
さらに過敏性腸症候群の人には
これらの症状のほかに
頭痛、立ちくらみ、疲れやすい、異常発汗、
冷えなど、ほかの自律神経失調症状にも
悩まされることが多いという特徴もあります。
その心理的要因は、
緊張や不安感や環境の変化に適応できずに
心理的な葛藤が腸にダイレクトに伝わるからと
考えられます。
必要以上に人に気を使って、
思い道理に意見できない、
失敗を恐れてばかりいて、いつも
オロオロ、ドキドキしてしまう。
こんな風に考えるのが日常になっていると
腸の方が反応してしまうのです。
思い当たるところがある人は
まずはじめに
炎症やポリープなどの器質的な病気がないかどうか
検査をしましょう。
検査の結果、腸に問題がなければ
過敏性腸症候群の可能性があります。
治療の専門は心療内科ですが、
最近増えている症状なので
内科や胃腸科でも治療されるように
なってきています。
身体はとても正直な反応をするものです。
「腸は心の鏡」
失敗したとしても、
命まで取られるわけではありません。
そんな
「ダメな私」
も認めて、そのままの自分を好きになるだけで
変わっていくはずです。
今日も最後までお読みいただいてありがとうございます。
今日一日があなたにとって
素敵な一日になりますように。